真言宗 智山派

威徳寺は、真言宗智山派に属する寺院です。
智山派に属する寺院は、全国に約三千ヶ寺、檀信徒数は約三十万人を越えています。
総本山智積院(京都市)を筆頭に 大本山として成田山新勝寺(成田市)、川崎大師平間寺(川崎市)、高尾山薬王院(八王子市) の三大本山があり、別格本山としては、高幡不動(日野市)、大須観音(名古屋市) があります。

教え

凡夫の私たちが、この身このままで仏になれることを「即身成仏」といいます。
人は、悟りを求める心を発こし、衆生への慈愛を持ち、修行を実践することによって、自分の心をありのままに知ることができます。
これが即身成仏への道である、と説きます。

宗史

平安時代、弘法大師空海は唐から密教を伝え、真言宗を立教開宗しました。
それより約300年を経て、 興教大師覚鑁は高野山に大伝法院を建立して、真言宗を興隆、その後、紀州に根来山を開創しました。
桃山期に至り、根来山は秀吉の焼討ちに逢い、 学頭・玄宥僧正は、難を京都に避け、東山に智積院を再興しました。
後に智積院を中心に活躍していた全国三千の寺院は真言宗智山派として結集し、智積院を総本山と定めました。

宗派

真言宗 智山派
山号:五百佛山(いおぶさん) / 寺号:根来寺(ねごろじ)

総本山

智積院   京都市東山区東山七条

別院

真福寺   東京都港区愛宕
山号:摩尼珠山(まにしゅさん) / 院号:寶光院(ほうこういん)

宗祖

弘法大師 空海
宝亀五年(774年) 6月15日 誕生
承和二年(835年) 3月21日 高野山にて入定

中興の祖

興教大師 覚鑁
嘉保二年(1095年) 6月17日 誕生
康治二年(1143年) 12月12日 根来山にて入寂

ご本尊

大日如来を始めとする、曼荼羅(まんだら)諸尊

根本経典

大日経   金剛頂経

読誦経典

般若理趣経(はんにゃりしゅきょう) 般若心経(はんにゃしんぎょう) 観音経(かんのんぎょう) 光明真言(こうみょうしんごん) などの諸真言・陀羅尼(だらに) ほか

ご宝号

南無大師遍照金剛 (なむだいしへんじょうこんごう) 南無興教大師 (なむこうぎょうだいし)

詠歌・和讃

密厳流 (密厳流遍照講)

大本山

・成田山 新勝寺  成田市成田
・川崎大師 平間寺 川崎市川崎区大師町
・高尾山 薬王院  八王子市高尾町

別格本山

・高幡山 金剛寺 日野市高幡 ・大須観音 寶生院 名古屋市中区大須

宗立教育機関

・大正大学 (東京都豊島区西巣鴨)
・智山専修学院 (総本山智積院内)

宗内教育機関

・成田山勧学院 (大本山成田山新勝寺内)